智頭の森こそだち舎のおもい

智頭の森こそだち舎のおもい

『子育て』から『子育ち』へ

 わたしたちは、2009年中四国九州初の本格的森のようちえん『智頭町森のようちえんまるたんぼう』立ち上げをきっかけに活動をはじめました。日本の原風景の残る豊かな智頭の森に毎日通ってみて気づいたのは、子どもには自ら育っていく力があること。すべての子に素晴らしい力が備わっていることでした。だからわたしたち大人は、子どもの先回りをするのではなく、子ども自らが育っていこうとする姿にそっと寄り添うだけでよい。そう気づけた時、『子育て』がスッと楽になったのです。『子育て』から『子育ち』へ。大人も子どもも、もっともっと『子育ち』の素晴らしさを楽しみあいたい!

『孤育て』から、つながる『子育ち(Co-育ち)』へ

わたしたちの元には開園2年目から、森のようちえんを目指して移住してこられる家族が出始めました。これまでに智頭町内外に移住されてきた人は220名あまりいます(2020年4月現在)。

移住されてきた方の中には、都会で孤軍奮闘子育てをしてきたお母さんも含まれていました。『孤育て』は本当にキツイ。子育てを楽しめなく希望も持てなくなってしまいます。ここ智頭町では子育ちのコミュニティーが形成されていて、園活動や地域活動を通して人とつながる子育ちが行われています。人とつながることで見えてくる自分(個)。子育ちは『個育ち』でもあります。子どもだけでなく親も一緒に育ちあう。そんなコミュニティーです。

また、全国に広がりつつある森のようちえんの中で、わたしたちの大きな特徴は、『産まれる』『育つ』『学ぶ』がつながっていること。森のようちえんを挟んで、入園前の『産まれる』ところから、卒園後の『学ぶ』まで、一貫した「主体性」が育つ取り組みとつながっていること。ここでしかできない子育ち・教育。これをまさに創造しています。

 わたしたちの子育ちのフィールドは、鳥取県智頭町の豊かな自然です。日本の原風景の様な風景の広がる素晴らしい地域です。ここにはこの豊かな自然の恵みを受けながら暮らしてきた人たちがいます。この町の森(自然)や人とつながりながら、子どもも大人も育ててもらっています。また、智頭町独自の制度「智頭町百人委員会」(町民の良いアイディアに予算をつけてくれる)を通して企画された事業なので、全国初の取り組みとして、智頭町や鳥取県といった行政ともつながって運営をしっかり応援してもらっています。

社会の中に子育ち・教育の新たな選択肢を!

 わたしたちは現在、森のようちえんを2園、フリースクール、移住者向けのこそだちシェアハウスの運営を行っています。事業を通して実現したいことは、社会の中に新たな子育ち・教育の選択肢をつくること。便利で快適な都会の子育ても良いけれど、それとは違う選択肢があっても良い。都会では絶対真似できない、ここでしかできない子育ち・教育の場を創造していきたいと思っています。格差が広がる「都会子育て」に疲れた方が、豊かな自然に包まれながら、自分で考えて判断し解決できる子どもを育てていく「田舎子育ち」へ。そんな選択肢が社会の中にあたりまえになるように。わたしたちは、子どもとご家族と社会のために楽しみながら新しい可能性を拓いていきたいと思っています!

設立趣旨書