こそだち舎の強み
【環境】
私たちの子育ての場所は
鳥取県智頭町の豊かな自然です
森のようちえんは智頭町をまるごと園舎に見立て、10か所の森へ日替わりで通っています。山里に暮らす人々の営みに尊敬の念を抱きながら、時に暮らしの知恵を教えてもらいながら、ここならではの体験を重視した活動を行っています。
私たちが『環境』にこだわるのは、本物の自然や山村の中で『本物の体験』をすることで、ここでしかできないこそだち・教育ができるのではないかと考えているからです。社会にバーチャルなものがあふれる今だからこそ、昔からの日本人の暮らしを日常の体験として感じられることに大きな意味があると考えています。
【行政との連携】
全国初の森のようちえん支援制度創設
『とっとり森・里山等自然保育認証制度』
(2年目からは2名分)や送迎バスの費用などを支援頂きまし た。無認可の森のようちえんとして全国で初めて行政の支援 を受けたのが‘まるたんぼう’となりました。
中四国・九州地方で初めての本格的な森のようちえんであっ たこと、『百人委員会』との相乗効果などで‘まるたんぼう‘は 開園当初から注目を集め、メディアにもたくさん取り上げて 頂きました。その結果、森のようちえんをめがけて移住してく ださる子育て世代が相次ぎ、200名以上の方が智頭町や鳥取県に移住されました(2021年現在)。
私たちの取り組みが評価され、行政支援は智頭町から鳥取県へと広がります。2011年には鳥取県の林業セクションに全国初の森のようちえん支援制度が創設されました。2013〜14年には、鳥取県の『協働提案連携推進事業』を活用して、官民学で森のようちえんの制度化に取り組み、2015年に『とっとり森・里山等自然保育認証制度』が創設されました。全国に先駆けて、県が認めた森のようちえんの運営費を助成する制度が施行されたのです。国の幼保無償化制度(2019年〜)の対象外となった森のようちえんも、鳥取県は独自の制度で無償化とし、現在も智頭町の森のようちえんは行政と良好な関係を結びながら活動を行っています。
【教育の質】
子ども達の育ちの場で大切にしたいのは
『環境』と『人』です
変化の激しいこれからの時代に、自分軸をしっかりと持って育っていくために、「自分で考え」「判断し」「解決できる」ことを大切に、大人は「子どもの育ちを信じて待つ」「子どもの主体性を大切する」保育・教育を行っています。大人と子どもが対等な関係の中で、一緒に泣いたり笑ったり考えたりしながら、日本の美しい四季の移ろいの中で子どもだけでなく大人も一緒に育ちあいます。
この様な保育・教育を行うことで「自己肯定感の高い」「自己決定のできる」子ども達が育っていきます。
【選択肢】
田舎こそだちの選択肢を
また、特色の違う森のようちえんが二園あるのも智頭町の魅力の一つです。各ご家庭の子育てへの関わり方によって、「預かり保育(主催者型)」の‘まるたんぼう‘と「共同保育型」の‘すぎぼっくり’から選ぶことができます。
理想のこそだちを求め移住してくる家族のために、2016年から『こそだちシェアハウス はじまりの家』を運営しています。
現在は当NPOが「はじまりの家」を運営しながら、まるたんぼう、すぎぼっくり、新田サドベリースクールなど町内の各団体と連携しながら「田舎こそだち」の魅力を伝えています。
【実績】
2009年からこれまで
2024年春より、新たな試みとして「まるたんぼう」「すぎぼっくり」「新田サドベリー」は次世代への事業承継の意味も含めて、こそだち舎から”卒業”し、各々独自に事業を展開していくことになりました。
今後、こそだち舎は、智頭町における森のようちえんやオルタナティブの活動を支援しながら、緩やかに連携し、また新たな「田舎こそだち」へのニーズにこたえて行きたいと考えています。
掲載メディア
- 2011年
- 第20回FNSドキュメンタリー大賞特別賞受賞
『自然のふところで~森のようちえん まるたんぼう流~』(制作:山陰中央テレビ)
- 第20回FNSドキュメンタリー大賞特別賞受賞
- 2021年
- 新田サドベリースクール映画化『屋根の上に吹く風は』(制作:グループ現代)
受賞歴
- 2015年
- 環境省「第3回グッドライフアワード」環境大臣賞優秀賞
- 2020年
- 総務省「ふるさとづくり大賞」優秀賞(総務大臣表彰)
- その他
- その他の受賞歴についてはこちらをご覧ください。